2030年06月01日

そのほか

NL・BL、ごった煮注意。ちょっと注意*



・ジャンプ


・神楽と沖田(銀魂)(初期設定でオリジナル入っています。NL)
いとしい人よおねーさん男の逢瀬

・神崎と由加(べるぜバブ)(由加=パー子ちゃん)
暴虐の紳士道理じゃないものほど認めがたい夏目の目*特例

・いろいろ
二乗(チョウジといの)|よく(千石と室町)|空の先(鷹とモン太)
*愛されてる?(ヒル魔と十文字)|忠誠を、誓う主と従者(加藤と椿)
よめない戦闘兵器の恋(桃山と燻木)|複雑で奇っ怪でなんと愛しきこの感情(浦原とコン)
愛しの子猫と戯れと猫騙し(リボーン×山本)|選び、送り、着せ、脱がす(了平×雲雀)



・そのほか


・巧美と恒、米良と香織(ストレンジプラス)
大馬鹿者の、成れの果ていわば、執着*王様の夜這い*残念な兄弟
*すきもの*弟とすくう(米良×香織)|わるい男のわるい癖(米良×香織)

・茨と凜(賭ケグルイ)
*嘘つきと正直者*正直者と嘘つき*いつかあなたを殺してしまう日午前三時の訪問者

・いろいろ
覚えていない曖昧3センチ(マサルと高田)|さっさとこい (セバスチャンとシエル)
*幸せなときの、かなしみ(お館様と幸村)|細々と繋がっている(藤吉と朝田)
重い想い思う(クローズ色々)|安い恋(拓海と花)|夏のあつい日(三橋と理子)
愛と欲愛が欲(白澤×鬼灯)
posted by 麦 at 00:00| ほか

2019年04月08日

茨×凜

・午前三時の訪問者



眠れない。

ベッドサイドの時計は午前三時を指していた。
十二時ごろ茨におやすみと言ってから三時間。
あまり眠れたような気がしない。
ぼんやりと、暗闇に慣れた目で天井を見つめ
段々冴えてくる頭に息が漏れる。
茨は、居間続きの寝室で寝ているはずだろう。

編入が決まり宛がわれたこの家は僕の部屋で
茨には近くに違う家が用意されていた。
けれどあの日から、茨はなにも言わず
この家へ僕と一緒に帰ってくるようになった。
あまりに自然にそうするものだから
なぜだか途中で聞くこともできずに
まぁいいかとそのままになっている。

彼なりに、思うところがあるのだろう。
茨に、許されたとは思っていない。
茨が、たとえどう思っていたとしても。
これは、僕が背負うべき業なのだ。

かちかちと秒針が進む。
その音が耳の奥で響く。
これを聞いていると、いつか気が狂いそうだ。


なるべる音を立てずにと思ったけれど
こういうときの茨の耳は動物みたいで
冷蔵庫を開けた音に起きてきてしまった。

「凜さん?」

眠たそうに目をこすりながら
見た目だけはいかついのに寝間着をきちんと着ている。
こういうところにほっとする。愛おしいと、思うのだ。
どう足掻いても茨は茨なのだと、その変わりのなさに
僕はどうしようもなく安心してしまう。

「ごめんね、起こしちゃった?」
「全然大丈夫す。…眠れないんですか?」
「ん、ちょっと目が覚めちゃってね」
「お茶、はカフェイン入ってましたっけ。
 なんか牛乳でも温めましょうか?」
「ううん、なにか適当に部屋に持っていくよ。
 どうせ眠れなさそうだし。ありがとう、茨」

冷蔵庫の側面、作り置かれたボトルのお茶は
茨がマメに作ってくれているものだ。
あまり色々な事に頓着しないせいで
こういうところを茨が補ってくれるのだから
大切にするというのはもっと表に出すべきか。
思考を違うところに飛ばしながら冷えたお茶を注ごうと
食器棚からコップを出そうとしたところで手が重なった。

「冷たいお茶は体冷えますから、温かいの淹れますよ」

取り出されたのは急須と湯呑がふたつ。
茶葉をがさがさと入れる手付きは慣れている。
お湯が沸くまでの間、茨は立ったまま
なんとなくその隣で僕も立ったままだ。

「部屋、戻ったら…」
「んー、なにか本でも読んでようかな」
「凜さん、だったら」

かちりとお湯の沸いた合図に言葉は止まった。


用意された湯呑から湯気がのぼる。
付き合ってくれるのか、テーブルの向かい
座った茨はふーふーと湯気を飛ばしている。

「凜さん」
「んー?」
「もしよかったら、和室、来ません?」
「和室?」
「部屋戻って本読むんだったら
 和室で読んでもいいかなって」
「でもそれだと茨、眠れないじゃない」
「俺明るくても全っ然、平気なんで!」
「いや、」
「布団もう一組ありますし出しますよ」

にこにこと笑う茨に邪気はない。
心の底から、気遣ってくれているのだ。
ひとりにするのが心配なのだと。

「…じゃあ、おじゃましようかな」
「はい!じゃあ俺布団出してくるんで
 凜さんお茶飲んで待ってて下さいね」

ぱたぱたと和室へと入っていく後ろ姿に
体がぽかぽかと温かくなる。
お茶のおかげか茨のせいか。
「凜さん、用意できましたよ!」
そして襖の端から顔を出した。

和室の真ん中、左にすこし乱れた茨の布団。
隙間のない、その右に布団が敷かれている。
きっと聞いてみると面白いことになるかもしれない。けれど。
「本、取りに行きましょうか」
まるで今から夜更かしをする子供のような声で顔を覗き込む。

「いや、もう大丈夫」
「あ、眠たくなっちゃいましたか?」

なんとなくばつの悪そうな顔をして笑っている。
部屋に、戻るとでも思っているのだろうか。
そんなこと、してあげるつもりは毛頭ない。

「君が隣にいれば、よく眠れそうだ」

見上げれば、驚いたような嬉しそうな、愛おしい笑みを浮かべていた。
posted by 麦 at 01:02| ほか